【リンゴの育て方】リンゴの木は苗木から育てる?剪定時期はいつ?

りんごは、シャキシャキの歯ごたえと、ジューシーな甘酸っぱさが魅力の人気フルーツです。スーパーで買うのもいいけれど、自分で育てたりんごを食べるのはまた格別。

りんごは寒さに強く、病害虫さえ気をつければ家庭でも育てられる果樹です。今回は、植え付けから収穫まで、1年を通して栽培を楽しるりんごの育て方を解説します。

リンゴの基本情報

リンゴ

Photo by ラヴメタルさん@GreenSnap

科・属 バラ科リンゴ属
栽培難易度:ふつう
植え付け時期 11月〜3月
収穫時期 8月〜11月
置き場所 日当たりと風通しの良い場所
肥料 元肥:必要/追肥:必要

リンゴとは?

リンゴは、ヨーロッパ東南部やアジア西部が原産のバラ科リンゴ属の落葉高木果樹です。果実は赤や黄色など様々な色があり、甘酸っぱくてシャキシャキとしているのが特徴です。ビタミンCやミネラルを豊富に含み、生で食べるだけでなく、ジュースやお菓子の材料としても重宝される果物です。収穫時期は8月〜11月頃で、品種によっては長期保存が可能です。

置き場所・日当たり

リンゴは日光を好む植物なので、日当たりの良い場所で育てることが大切です。しかし、葉や実が直射日光に長時間当たると表面温度が高くなりすぎて色が変わる日焼けを起こしたり、果実が腐ってしまう可能性があるため、やわらかい日陰を作ることをおすすめします。夏場の真昼の直射日光は避け、朝夕の日が当たる場所が理想的です。

植え付け

リンゴは、一般的には接ぎ木された苗木から育てはじめます。苗木の植え付け時期は厳冬期を除いた11月〜3月頃です。地植えで育てるときは、根が深く伸びる性質があるので、最低でも深さ50cm程度は土を掘り上げて、柔らかくした場所に植え付けましょう。

鉢植えで育てるときは、鉢底に3cm程度鉢底石を敷き詰め、用土を入れて苗木を植え付けます。接木苗のこぶ状になった部分は土に埋め込まないように注意し、必要に応じて支柱を使ってさせてやりましょう。

植え付け後は十分に水をやり、根を土に活着させてください。

用土

リンゴは水はけと水持ちのよい土を好みます。地植えの場合は腐葉土を土に混ぜ込んで、根が張りやすいように柔らかい土壌を作っておくと良いでしょう。鉢植えの場合は、市販の果樹用培養土を用いれば問題ありません。培養土に赤玉土や腐葉土を3割程度混ぜても良いでしょう。

肥料

リンゴは、生育旺盛で樹勢が強いため、木の勢いが止まるまで果実が実りません。植え付け時に緩効性の化成肥料を土に混ぜ込んでおけば、翌年までは肥料は必要ありません。

その後は11月〜2月に元肥として油かすを、5月と9月に化成肥料を規定量施しましょう。木が大きくなれば肥料の量を増やしていきます。

水やり

リンゴを鉢植えで栽培する場合は、土の表面が乾いたら十分に水を与えます。地植えの場合は、夏場の乾燥時以外は基本的に自然の降雨で問題ありません。開花から着果までは特に乾燥に注意が必要です。

剪定・整枝

リンゴの剪定は12月〜3月中旬に行います。不要な枝を間引いたり、誘引や切り詰めを行って整理することで、たくさんの果実を収穫できるようになります。枝の先端につく花芽に質のよい果実が実るので、花芽と葉芽を区別して剪定するのが大切です。

人工受粉・摘果

リンゴは異品種を隣り合わせて植えておけば自然受粉でもみのりますが、確実に実らせるためには開花期に人工受粉が必要です。花が咲いたら、異なる品種の花を絵筆で交互にふれて受粉させましょう。咲いている花を積んで異なる品種の花にこすり合わせてもいいでしょう。

また、着果後は1箇所に1つ実がつくように余分な実を摘み取ることで、残った実に栄養が行き渡りやすくなります。

袋かけ

りんごは量害虫に弱いため、5月中旬〜7月下旬にかけて袋かけを行います。早生種は実の収穫の1週間前、中生品種は2週間前、晩生品種は3週間前に果実袋を外して日光に当てると果実の色が美しくなります。

収穫

リンゴの収穫時期は8〜11月頃です。実が全体的に赤く色づいてきたら、果実を支えて実を上に持ち上げると収穫できます。温暖な気候の場所では色による判別がつきにくいので、ひとつ味見してみて収穫時期を決めましょう。

病気・害虫

リンゴはさまざまな病気や害虫にかかりやすいので、こまめな観察と対策が必要です。主な病気には黒星病、うどんこ病などがあり、害虫ではシンクイムシが有名です。

害虫の食害を防ぐためには、必ず袋かけを行なって病害虫を防ぎましょう。また、薬剤などを用いて適切に予防するのも効果的です。

リンゴの育て方まとめ

育てるのが難しいと思われがちなリンゴですが、実は降雪にさえ注意すれば北海道でも栽培できます。実が柔らかくなったり、色づきは薄くなることはありますが、実は温暖な気候でも収穫を楽しむことができます。適切にお世話をすれば収穫を楽しめるので、ぜひ甘酸っぱい美味しいリンゴを家庭で収穫してみてくださいね。

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