【ライチの育て方・基本情報】種まきから育てられる?剪定方法は?

ライチの基本情報

科・属 ムクロジ科レイシ属
栽培難易度:ふつう
植え付け時期 3月〜4月
収穫時期 6月〜8月
置き場所 日当たりと風通しの良い場所
肥料 肥料:元肥:必要/追肥:不要

ライチとは?

Photo by satomiさん@GreenSnap

ライチは、中国原産の果樹で、日本では沖縄や一部の温暖な地域でしか栽培が難しいとされてきました。しかし、最近では鉢植えで管理しやすい品種が販売されているため、一般家庭でも育てられるようになってきました。

春から初夏にかけて淡い黄緑色の小さな花を咲かせ、6月から8月にかけて赤く熟した実を付けます。実は卵型で赤い皮に覆われ、中には半透明の白い果肉と大きな種が入っています。甘くておいしい果実は生でも加工品でも楽しめます。

栽培環境・日当たり

ライチは高温多湿で日当たりと風通しの良い場所を好みます。寒さには弱いため、鉢植えで育てる場合は冬季は室内に移動させる必要があります。地植えの場合は、冬季の厳寒が予想される寒冷地は避けたほうがよいでしょう。庭植えでは日当たりの良い南向きの場所、鉢植えなら夏場は日向、冬は室内の日当たりの良い場所に置くのがおすすめです。

植え付け

ライチは種からも苗からも育てられますが、種まきの場合は発芽が遅く、実付きまで10年以上かかるためあまり実用的ではありません。市販の苗を植え付けるのが一般的です。3月から4月頃に植え付けて育て始めましょう。

用土

ライチは弱酸性の土を好みます。市販の樹木・庭木用の培養土に、赤玉土やピートモスを混ぜると良いでしょう。水はけが良く、保水性があるのが理想的な土です。

肥料

ライチの育成期である春から秋にかけて、2〜3ヶ月に1回程度、三要素(チッ素、リン酸、カリ)が等量入った肥料か、リン酸が多めに入った肥料を規定量与えます。秋から冬は休眠期のため肥料は必要ありません。

水やり

ライチの水やりは、土が乾いたらたっぷりと水を与えますが、常に湿っている状態は避けましょう。鉢植えなら土の表面が乾いたら、水が鉢底から流れ出るくらい十分に水やりしてください。

支柱・仕立て

ライチに支柱は必須ではありませんが、幹を支柱で支えると枝ぶりが乱れにくくなります。主幹を垂直に導くようにしてください。

剪定・整枝

ライチは放任すると10mを超える高木になります。果実を楽に収穫できるよう、2〜3m程度の高さに制限するため、年に1回剪定が必要です。ライチの収穫が終わった9月〜10月に、上に伸びていく枝、混み合った枝、内側に伸びる枝を剪定して樹形を整えましょう。

ただし、前の年に花芽をつけた枝を切ってしまうと花がつかなくなってしまうので、そのような枝は残しましょう。

収穫

ライチは6月から8月にかけて、実が赤く熟したら収穫します。食べ頃を逃さないよう、こまめに確認しましょう。鮮度が落ちやすいので、収穫したらすぐに果肉を食べるか、加工して長期保存します。

病気・害虫

ライチは病害虫に強いですが、ハダニ、カイガラムシなどの害虫が付きやすいため、剪定して風通しをよくするほか、予防的に薬剤を散布するのがおすすめです。

植え替え

ライチは生育旺盛のため、鉢植えで育てている老婆は2年に1度の頻度でひと回り大きな鉢に植え替えましょう。根が繊細なため、できるだけ傷をつけないように丁寧に植え替えてください。植え替え時期は植え付け時期と同じ3〜4月です。

ライチの育て方まとめ

ライチは暖かい地域なら問題なく栽培できる熱帯果樹ですが、鉢植えで育てれば寒冷地でも楽しむことができます。高温多湿を好む性質なので、日当たりと風通しの良い環境を与えることが大切です。鉢植えの場合は冬期は室内に取り込む必要があります。日本では珍しい果実のライチ。ぜひ自家栽培を楽しみ、トロピカルな甘味をご賞味ください。

Sale

Unavailable

Sold Out

Spin to win Spinner icon